元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
「はぁ…」
もう一度、重いため息をはく。
なんだか今日は、学校に行きたくないなー…。
そんな事言ってられないんだけど。
麗華も待ってるよね…。
心配、かけさせたかなぁ…?
今日はメールもしないで学校に来たから、麗華に何も言ってないんだよなー。
せめてメールでもしてから学校に行けばよかった…と、今更ながらに後悔する。
「…わっ、ヤバ!」
ふと時計を見るともう9時。
いつの間にこんなに時間が経ったの!?
私は急ぎ足で靴箱へと向かった。