元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
なんで。なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで。
どうして、今会ってしまったんだ。
頭がクラクラする。何も考えられなくて、僕の世界がシャットアウトされたみたいに。
…僕はその場に立ち尽くしたまま。
「ふぅ!良かった、間に合った!」
僕は一歩も動けなくて、残酷にも彼女はこちらへ向かってくる。
__そして、彼女と僕の視線が交わった。
「…っ慧…………。」
___あぁ、どうして。