元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
頭の中で、パンケーキの妄想が始まる。
チョコレートも捨て難い…
…どっちも食べるのは、ちょっとね。
太りそうだからやめておく。
そんなことを考えているうちに、いつの間にか生徒玄関についた。
「……あ、」
リン、と鈴を鳴らしたような音が隣からきこえてきた。
「…電話。あたし、だわ。」
鈴の鳴ったような音は、携帯の電話の音だったようで。
麗華は携帯を鞄から取り出し、耳に当てる。