元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー





「うぅ、寒い…」



今は冬、なわけで。


風が吹くと異常な程寒くなる。



早く電車来ないかな…。





私がそう思うとほぼ同時に、電車が来た。



扉が開き、人混みに埋れないよう、人を掻き分けながら車内に入る。




無事入れた…。




電車の中は満杯で。



座れる席など、当然あるはずも無く。



扉に一番近いところに移動して、手すりを掴んだ。


これで大丈夫かな。




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