元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
「………ねぇ?」
遊びましょう?
残った男達があたしの周りに集まる。
男達の顔には、”余裕”が。
あたしが、女だから。
か弱いのだと思っているから。
だけどね、
「嘗めてもらってては、困るわ」
あたしは、そこらの女とは違う。
そう、男達に見せしめるように、一人の男に蹴りを喰らわした。
呻き声が聞こえてくるけど、それに情など湧かない。
「遊戯を、始めましょう?」
とろりと、はちみつのように、妖艶に微笑んでから真後ろに居た男の腹に拳をいれた。
「油断は禁物」
あたしの顔に見惚れて、動きを止めた男に一括。
あー弱。
これだから男って奴は。
馬鹿な男はホント嫌い。