元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー





「………ねぇ?」



遊びましょう?




残った男達があたしの周りに集まる。



男達の顔には、”余裕”が。



あたしが、女だから。
か弱いのだと思っているから。




だけどね、




「嘗めてもらってては、困るわ」





あたしは、そこらの女とは違う。





そう、男達に見せしめるように、一人の男に蹴りを喰らわした。



呻き声が聞こえてくるけど、それに情など湧かない。





「遊戯を、始めましょう?」





とろりと、はちみつのように、妖艶に微笑んでから真後ろに居た男の腹に拳をいれた。





「油断は禁物」





あたしの顔に見惚れて、動きを止めた男に一括。


あー弱。



これだから男って奴は。
馬鹿な男はホント嫌い。





< 258 / 355 >

この作品をシェア

pagetop