元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
そこからはもう、酷かった。
歯向かってくる男達に反撃し、闘争心を無くしたら反撃を辞める。
それをずっと繰り返し。
(……結局、目的は果たせたけど)
あたしの周りが片付いた頃、向こうも片付いたようで。
「終わった」
「チッ、しつこい奴ばっか」
「そうだねー。」
相変わらず単語しか言わない翔哉に、舌打ちしながら文句を吐く修哉。
そして、にこにこしながらの仁。
よく陽気な声を出せるわよね、と仁に言う。
「喧嘩楽しかったからねー。」
「…ばっかじゃないの」
あんな低脳な奴等相手にして、全然楽しくないわよ。
……思い出しただけでもムカつく。
あいつら…あたしが女だからって嘗めてた挙句、背後から武器もって襲ってくるとか。
すっごく不快。