元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
「......っ麗華、私、麗華のこと信じてもいいよね...?」
「...当たり前じゃない。あたし達、親友、でしょう?」
「っうん、うん...っ」
―――麗華と私は、親友。
いつまでも過去に囚われたまま、親友まで疑ってしまう。
それじゃあダメだと分かっているようで、心がついていかない。
だから私は、
「―――待っていてくれる?麗華」
”今”の為に断ち切らなければいけない。
一度は過去に立ち向かったのに、結局真実を知れば耐え切れなくて麗華のところへ逃げてしまった。
ひとりで戦わなきゃいけない。
でもきっと、
「…桜、あたし待ってる。ずっと、ここで待ってるから」
「―――うん、」
ひとりじゃ、ないよね。