元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー



***


重たくて少し錆びた扉を開けると、目の前にはとても綺麗な屋上。


『うわぁ、凄っ…』


屋上なのに、ソファとか置いてある。

…普通、ベンチとかじゃない?



『…綺麗な空ーー…』



空を見上げればひろがる青色に真っ白な雲。

屋上だからこそ、見れる絶景だね。


『良いとこ見つけちゃった!これからは此処に来ようかなぁ』



私はもう、心の中好奇心でいっぱいだった。

まるで、新しい玩具を見つけた子供のように。


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