元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
『ヤダ!此処、絶景だもん。それに、知らない人に出て行けって言われて出ていく人がいるとでも!?』
あたしがそう言うと、男は目を見開いた。
『…お前、俺を知らないのか?』
『知ってたら逆に怖いんですけど。あたしはストーカーか!』
『____俺は、来龍の総長だ。』
___総長?
来龍って…、暴走族?全国No.1の?
てゆうか、
『…それが何?』
『…お前、俺の事知っても媚び売らないんだな。』
『………キャアーッ!かっこいい、素敵ぃ!』
『…お前、棒読みだぞ…。』