元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
そしてまた物語は続く
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騒動のあった、数時間後。
わたしと麗華、来龍のメンバーが全員倉庫に集合していた。
それに、麻里奈ちゃんと…めぐる。
全てを終わらせるために、だ。
「篠原、…黒須はどうした?」
「ハイッ、別室に居ます」
「…分かった。
ーー簡潔に言う。
麻里奈、お前はどうしたい?」
「…っっ、あた、あたし…っ、」
蓮は真っ直ぐな瞳で麻里奈ちゃんに問いかける。
…蓮は、麻里奈ちゃんのことを来龍の姫として大事にしていた。それは今も、だ。
「麻里奈、俺達はお前を姫にしたこと、後悔していない。お前は来龍の大切な仲間だ。
……だが、お前は越えてはいけない一線を越えた。
来龍襲撃と、嘘の証言だ。…どうしてこんなこと、したんだ…っ!」
蓮の悲痛な声にわたしまで辛くなる。だけど蓮、わたしは麻里奈ちゃんの気持ちが少しわかる気がするんだ。だって、この事件の原因は、
「……あたしが蓮を好きだからよ。ずっと、ずっと蓮だけを見てたの。あたしのほうが先に姫になったのに、なのにっ、
あたしに振り向いてくれない蓮に腹が立ったの。…あんたを追い出したら、振り向いてくれると思った。いじめられてるって言ったら、きっと今まで以上に大切にしてくれる、あたしを気にかけてくれるって思ったわ。」