幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
小さな命
屯所の庭の紅葉や木々が赤く色付くこの秋。
一通りの仕事が終わったらしく、歳三さんと2人手を握りあって、縁側に座ってその庭を眺めていた。
今日は彼に…大好きな彼に、伝えたいことがある。
思わずきゅっと繋いでいた手に力がこもってしまった
「?」
「あっ…すみません、ついっ」
「んー?どうした?」
首を傾げて顔を覗き込むその姿にもときめいてしまう。
目を閉じて息を吸う
「歳三さん。」