幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
目を開けて彼の名前を呼ぶ
「うん?」
目線を下げて自分のお腹をするりと撫でる
「桜の季節…いつか子供と桜を見に行こうって話したのを覚えていますか…?」
「当たり前だろ…って…え?もしかして、」
状況を上手く飲み込めていない彼を見つめて、
「貴方との、子供です…」
そう微笑むんだ
「…本当か…?」
「はい」
「そうか…そうか…!」
顔をほころばせて、お腹の上においていた私の手に歳三さんも手を重ねる