幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~

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満開の桜がひらひらと舞うこの場所

「わぁ」

キャッキャッと嬉しそうに、舞う桜を掴もうとする春輝を愛しそうに見つめる2人の手はしっかりと指を絡ませて繋がれている。

「かぁさま、」

やっと掴んだらしい薄桃色の花びらを嬉しそうに持ってトコトコと近寄る春輝の目線にしゃがんで合わせる

「かぁさまにね、あげるね!」

「あら、素敵。ありがとう春輝」

花びらを受け取って頭を撫でるとくすぐったそうに身を捩る

「だいすき」

その言葉と共にちゅ、と頬に小さな唇を押し付けて「えへへ、」と笑うその子。


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