幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
部屋の中には5人の男の人。
突然知らない女がこんなところに来たら驚くのも無理ないだろう
私達を一気に注目する。
中央に座っている優しい顔をした人が驚いた顔で
「どうしたんだ?その綺麗なお嬢さんは」
と聞いた
私を背中から降ろして傷に触れないよう座らせて、
「んー?タチの悪い男がこの子を襲ってたから助けたの。この子けっこーひどい怪我してるから、まず手当しないと...あ、そだ。僕、沖田総司ね。」
沖田さんは思い出したように自己紹介をしてくれた。
「ちょっと平助、包帯とか持ってきてよ」
「おう!」
平助、と呼ばれた男の子は部屋を出て急いで手当の道具を持ってきてくれた。