幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
【土方side】
「あ...。ッ...!駄目!駄目です!」
突然声をあげて拒否をしたその子は
「あっ...すみません。その、手当は自分で...」
そう言って可愛らしい綺麗な顔をバツが悪そうに歪めた
「...お嬢さん、名前は?」
俺はこの空気を変えようと、名前を聞いた。
「すず...鈴音です」
「そうか鈴音か。」
そう呟いて目線をしたに向ける。
下に向けると鈴音の破けた着物がはだけて、傷と一緒に白い肌がのぞいていた
「...!」
急いで目線を違うところに向けようとしたが、その白い肌にいくつか、じんわりと広がる痣のようなものが見えた気がした。