幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
白百合の痣
見られた...
ここまで見られてしまっては隠しようがない。
私の身体にある痣は、脚だけではない。
脇腹まで痣は広がっている。
着物を着たらちょうど上手く隠れるように痣は"つけられている"のだから。
嗚呼、これからどうしよう...
すると目の前にいる土方さんは真剣な目で私を見て、口を開いた。
「鈴音...その痣の話を俺達にしてくれやしねえか...?...っとその前に俺達の自己紹介をしねえとな」