幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
「あっ!ここ!ここの甘味屋だよ」
「わぁ...!」
小さな甘味屋だが、素敵な店主さんの暖かい笑顔につられて私も頬が緩む。
「お団子、好き?」
「はい!」
「おばちゃん、とびきり美味しい団子、四つね!」
沖田さんの注文を耳にして、店主さんが返事をする
少しすると美味しそうなお団子が出された。
お団子の甘い香りが鼻をくすぐる。
「いただきます...!」
「どーぞ」
「...わっ、美味しい...!」
「へぇ、鈴音、俺にも頂戴?」
「俺にもー!」
原田さんと平助くんが食べさせてよ、整った顔を子犬のような顔にし、口を開ける。
「へ!?えと...どうぞ///」
仕方なく原田さんと平助くんの口にお団子をもっていく。
「「...うめえ!」」
そう言って太陽のような笑顔を向けた。