幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
ーーー…
「チッ、なかなかやるねー土方歳三!これじゃ拉致があかないよ…」
「はっ、お前らが思ってる通りにはさせねえよ」
「そーだね…このままじゃ、ね?」
「あ?」
「…夜斗 ヤト!そっちよろしく!」
途端、土方の脇を黒い影が通り過ぎた
「なっ…総司!!」
刀を時雨に向けたまま、顔だけ振り返る。
夜斗と呼ばれた忍は総司立ちに向かっていた。
その手に握られた小刀を必死で受け止めている
「…!総司!鈴音!後ろだ!!」
2人の後ろには赤い髪をした男がニヤリ、と笑って忍び寄っていた