幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
【沖田side】
夜斗、と呼ばれたあの男…
小刀を受け止めるだけで精一杯なくらいに力が強かった。
「…やるじゃん、夜斗…だっけ?」
「ふん、お前も…俺の刀受け止められるやつなんてなかなかいねーぞ?沖田総司。」
鈴音ちゃんを守るべく、攻撃のタイミングを伺っていたのに、計算違いだった。
背後で気配を感じてすぐ、鈴音ちゃんは崩れ落ちた。
「鈴音!!!」
土方さんの叫び声が聞こえる。
しまった!と、とても焦った
夜斗を思いっきり睨みつけ、攻撃に入った
刃がぶつかり合う音でよく聞こえなかったが、時雨がなにか言った
視界の端っこで土方さんが背中を斬りつけられるのが見えた。
「副長!!!」