幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
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背中の傷を包帯で覆い、眠る土方さんを取り囲んでみんな座っている
私は大きくて暖かい彼の手を目覚めるまずっと握っていた。
「…ぅ…」
土方さんが目を覚ました
「土方さん!」
「…心配かけたな」
そういいながらゆっくり起き上がるのをみて慌てて手を貸した。
「ああ、すまねえな。…鈴音。」
「?」
「俺等は…俺は…お前を守ることができたか?」
流しきったはずの涙がまた頬を伝って零れ始める。私は土方さんの手を握り、微笑んで返事をした。
「っ…はい!」
そうか、と黒髪をゆらして彼も微笑む