幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~


「…こうやって髪を結ってあげるのも久しぶりね…」

「はい」

別の部屋で寧々様に髪を結わえてもらう。
器用な手つきで結い上げていく

「ふふっ、紅を引くのもとっても久しぶり」

私は紅を引くのが1番好きだった
自分の唇が紅色に変わると、なんだか新しい自分になったような気がしてワクワクした。

「さ、この着物、着てみて?」

見せられた着物に私は目を奪われた


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