幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
「この傷…」
歳三さんが私の背中の傷跡を撫でる
「あ…」
昔、姉様達からの火傷の跡。
痣はすっかり治ったが、これだけはどうしても消えることはなく残っている
「すみませ…こんなの…嫌ですよね…」
「なんで謝るんだよ。そんなことねぇ。まるで…翼みてぇな跡だな…」
「翼…」
「ああ。翼ってのは自由の象徴だ。それにそんな跡、気にしなくてもその跡ごと俺が愛してやる」
歳三さんは背中に唇を這わせる
「あぁっ…」