幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~
はぁ…
そう上からため息が聞こえ、彼に迷惑でもかけてしまっただろうか、と心配になって顔をあげた。
「そんな心配そうな顔すんな。ただ鈴音が可愛いすぎてな?」
「あー…ほかの狼に喰われちまう前につかまえられて良かった」
「え?」
頭にはてなマークを並べる私をよそに今度は歳三さんからぎゅっと抱きしめられる。
私の頭を撫でる手が心地良い
幸せそうな彼の頬にたまらず口付けをすると
「なっ//…襲ってほしいのか?」
不意打ちの私の意外な行動に照れたのか少し顔を赤くして子供のように睨む
そんな彼がなんだか可愛くて
くすくすと笑った