教室で愛を叫ぶ









とびっきり露出の多い服を着て、時間のある範囲でメイクも濃く施した。









もうやけくそだった。









どうせなら父と母の嫌いなケバケバしい恰好でも、と今までの自分で一番派手な自分を作った。










この前買ってもらったブランドの新作バッグを手に取る。









そしてお父さんに声をかけずに、高いピンヒールを履いて家を出た。








カツカツと音がうるさく響いているけど、それも気にせずただ早足で歩く。









待ち合わせの時間は、もうすぐだ。





< 31 / 62 >

この作品をシェア

pagetop