教室で愛を叫ぶ









そしてなぜか……今に至るわけだ。








あのぶつかってしまった日から先輩は私に絡んでくるようになって。








読者モデルとしてかなり活躍して、かなりの話題を集めている人なのでもちろん周りからの注目度も異常なほど高い。










夏穂もメロメロなそんな人が毎日毎日ストーカーのように私に近づいて来る。









夏穂じゃなくて、私にだ。











「……ったく。本当いい迷惑。私の愛しの先生どこいんの?」









最近、不快感のあまり口が悪くなったことを自分でも自覚している。









「……はぁ。ほんっとう素敵。ねぇ、もう付き合っちゃいなよ。あのまっくんだよ?凄い有名人なんだよ?」










ちなみに夏穂からは耳にタコが出来るほど永遠とこの言葉を言われ続けている。








無理だっつーの。














「先生らぶの私に不可能なこと言わないで」










私がため息交じりに言うと、夏穂は私とは種類の違う感嘆的なため息を吐いて。










「先生とかおじさんじゃん。まっくん本当に神ってるのに…」











ここまでくると、本当に末期だなと今度は心の中でため息をついた。












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