嘘憑きスカイ
あれから毎週金曜日、私は屋上へ行くようになった。
もちろん、一人で。
今日もいつもと変わらず、屋上で一人黄昏る。
屋上の中の一番高い場所に行くため、古びた階段を登った時だった。
「えっ。」
いつもなら誰もいないはずのそこに、寝そべるような人影。
誰だろう、今までは誰も居なかったのに。
今までって言っても、私が通い始めたのは一ヶ月ほど前。
私が知らなかっただけで先客だったのかな
今日は帰ろう。