散る頃に咲く花

とても親切な人なのね。

幹部の中でも、とても穏やかで、話すことが出来てよかったわ。

そんな事を考えながら青葉は掃除用具の片付けをし、夕餉の準備へと向かった。

夕餉の後、青葉は持ってきた全ての本を出していた。

すると青葉を呼ぶ声が聞こえた。

青葉が襖を開けると、やはり山南だった。

「お入り下さい」

すると山南は部屋の中に入ってきた。

「すみませんね、急にこんな事」

「いえ、私も本は好きですし、話ができる方がいて嬉しいです」

「それならよかった」

山南は笑顔になった。
< 103 / 338 >

この作品をシェア

pagetop