散る頃に咲く花
とても親切な人なのね。
幹部の中でも、とても穏やかで、話すことが出来てよかったわ。
そんな事を考えながら青葉は掃除用具の片付けをし、夕餉の準備へと向かった。
夕餉の後、青葉は持ってきた全ての本を出していた。
すると青葉を呼ぶ声が聞こえた。
青葉が襖を開けると、やはり山南だった。
「お入り下さい」
すると山南は部屋の中に入ってきた。
「すみませんね、急にこんな事」
「いえ、私も本は好きですし、話ができる方がいて嬉しいです」
「それならよかった」
山南は笑顔になった。