散る頃に咲く花

「静かすぎる食事よりもいいと思うのですが?」

青葉が言うと、沖田が青葉をじっと見つめてきた。

「何か?」

青葉が眉を寄せる。

「君って歳いくつ?」

すると、うるさかった永倉と藤堂がこっちを見た。

うるさくても他人の声がしっかり聞き取れるらしい。

反対側にいる沖田と青葉の声が聞こえたのだ。

その二人が静かになり青葉の方を向いているので、自然と皆の視線が青葉に集まってしまった。

「十八です」

青葉は戸惑いながらも、淡々と答えた。

「「「十八ぃぃぃ??!!」」」

そして皆の声が重なった。
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