散る頃に咲く花
近藤や土方など、新選組の幹部が、新しい屯所を探して話し合いをしていた。

そこで伊東が一つの案を出した。

『西本願寺』

此処からそう遠くない寺だ。

伊東はそこを屯所にしようと言っていたのだ。

しかしそこは長州の浪士を囲っているらしく、土方はあまり良い色を見せなかった。

それどころか、怒ったのだが。

参謀の伊東甲子太郎。

私はあまり好きではないわ。

ずっと顔に張り付いているあの笑み。

少し不気味にすら感じる。

悪いことが起こらないといいのだけれど。

そんな事を考えながら、青葉は掃除を始めたのだった。
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