散る頃に咲く花

青葉は永倉と部屋を出ようとした。

しかし青葉は一つの事を山南に伝えた。

「明理さんには、何も言わなくていいのですか?」

永倉もはっとしたようだ。

しかし山南は、

「いいのです。彼女には、笑顔でいてほしいから」

と言った。

本当にそれでいいのだろうか。

青葉は納得がいかなかった。

その時、

「良い訳ねぇよ山南さん!残された人のほうが、ずっと辛いことだってあるんだぜ!?会わなきゃ、絶対後悔する!」

そう言ったのは、永倉だった。
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