散る頃に咲く花

「近藤さん、私はこれからも、あなたを見守っていますからね」

「あぁ」

近藤は、深く頷いた。

「山南さん」

次に山南に声をかけたのは伊東だった。

「あなたとは、少しの時間しか共にいられませんでしたが、あなたは本当に素晴らしい人でした」

「伊東さん……。」

「新選組総長として、今までありがとうございました」

伊東は頭を深く下げた。

その様子を見ていた青葉は、伊東のその行動も好めないと思った。

だいたい、山南の行動が変わってしまったのは伊東が来てからだ。
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