散る頃に咲く花
部屋に戻った青葉は溜め息をついていた。
疲れの溜め息なのか、「あること」を知れた安堵の溜め息なのか。
とにかく明日から頑張らなくては。
私はあの人のために此処へ来たのだもの。
壬生の狼、壬生狼と呼ばれる新選組のもとへ。
私は女中なのだから、新選組の方々とは深い間柄にならないようにしなくては。
全ては、あの人のために。
青葉は強い意志を持った表情をしていた。
とりあえず明日寝過ごさないようにしましょう。
そう思いながら眠りについたのだった。