散る頃に咲く花
「違う!」
青葉は沖田を一括した。
それでも尚、沖田は俯いている。
あぁ、似ている。
前に栄さんの話をしてくれたときに。
似ている_________。
だからこそ、青葉は沖田に言った。
「山南様は、貴方を大切に思ってはった。貴方に首を落とすことを許せるほど、心も許していたんどす!なのに、貴方は山南様の気持ちを汲み取れていない!」
「山南さんの、気持ち?」
沖田は顔を上げ青葉を見つめる。
「あの人は、新選組総長として死んだんどす。最後まで、新選組の一隊士として。それは、新選組が大好きだったからではないん?逃げも隠れもせず、あの人は自分で命を絶った。そうでしょう?」