散る頃に咲く花
青葉は沖田が何を言っているのかと思った。
「前も言ってはりましたよね?何に気づいて欲しいんどす?うちに気づいて欲しいん?それとも、うちの中に見える江戸で会った京言葉を話す女の子に、気づいて欲しいん?」
青葉は沖田に抱き締められながら沖田に問う。
「やっぱり気づいてないんだね」
沖田はふっと笑った。
「どっちも、だよ」
「どっちも?」
またしても青葉は沖田の言葉を理解出来なかった。
「江戸で会った女の子がうちいうんどす?」