散る頃に咲く花
「へ?」
突然の言葉に青葉は驚いた。
「な、な、何を言うんどす!」
この人はいったい何を考えているのかしら。
恋仲でもない女に自分を抱き締めろだなんて。
「じゃあ僕が抱き締めるよ?」
青葉が反論しようとするのを防ぐように、沖田は青葉を抱き締めた。
「沖田様!」
青葉は沖田の名を呼び離せと催促する。
けれど沖田は離れない。
青葉は抵抗するのをやめた。
私、今まで沖田様に何回抱き締められたかしら。
呆れてしまう程強く、貴方は温もりを求めるのですね_____。