散る頃に咲く花
「一緒に食べるって言ったでしょ?」
そういえば、あの時頷いた気がする。
「どちらでもいいです」
「じゃあ、僕の部屋おいでよ」
そうして青葉は沖田と沖田の部屋へ向かった。
「あら、二人は今から夕餉ですか?」
その時誰かに話し掛けられたら。
「伊東様」
青葉は咄嗟に笑顔を作った。
「えぇ、一度寝たら起きられなくなってしまって」
「二人で寝たのですか?」
伊東が驚いたように口に手を当てる。