散る頃に咲く花

「けど、本当にすごいね、その笑みの作り方」

沖田が感心したように言う。

「七歳のときからやってますからなぁ」

青葉は答える。

「とりあえず食べようか」

そして二人は夕餉を食べ始めた。

「美味しかったよ。ありがとうね」

「いえ、寝てしまったうちが悪いんやし。ええんどす」

すると沖田が青葉を不思議そうに見つめた。

「君さ、恋仲でもない男と抱き合ってたのに、よくその男と普通に出来るね」
< 184 / 338 >

この作品をシェア

pagetop