散る頃に咲く花
「そうか、しかし、無理をするのはよくない。程々にな」
そうして松本は去っていった。
「青葉ちゃん。もう出てきていいよ」
「気付いていたのですか?」
青葉は物陰から姿を現した。
「これでも一番隊組長なんだよ?」
沖田が目を細めて笑う。
「でもだんだん、こういうことも出来なくなっちゃうんだろうね」
沖田が自嘲した。
「咳、前から出てたんですね」
青葉は小さく言った。
「ただの風邪かと思ってんだけど、違ったな」