散る頃に咲く花
「おはようございます。城崎さん。沖田君も、斎藤君も」
「おはようございます。伊東様」
数日後、沖田と斎藤と朝餉の支度をしていた青葉はとっさに笑顔になる。
「どうかされましかた?」
「いえ、新しい屯所の中を散策していただけです。では、失礼します」
青葉が尋ねると、伊東はそう言って去っていった。
「あの人、何か裏があるよね。離隊して自分の組を作るんじゃないかって噂がたつくらいだし」
沖田が伊東が去った方を見つめ言う。
斎藤は、何も言わなかった。
その後洗濯をした。
「ケホッ、ケホッ」
「大丈夫ですか!」
突然咳をする沖田に駆け寄る。