散る頃に咲く花

「そんなに熱いとね、青葉が焼け死んじゃうよ」

「男は熱い方がいいに決まってんだろ。それが分からねぇ平助は、まだ子供って事だろ?」

永倉が藤堂の頭をぽんぽんと叩く。

「だから子供じゃねえって!」

青葉達はその三人を見ていた。

「あっちは、随分楽しそうだね」

洗濯をしながら沖田が言う。

「そうですね」

青葉も洗い終わった洗濯物を伸ばしながら同調する。

「あの三人は昔から仲が良いからな」

斎藤も口元に笑みをたたえる。
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