散る頃に咲く花
「もう一本!」
集中している沖田は青葉達に気付かない。
「凄いよなぁ、総司は。いろんなことが」
藤堂が呟いた。
「藤堂様にも、いいところが沢山あると思いますよ」
「どんなところが?」
藤堂が拗ねるように言った。
「えっと、例えば、元気な所とか。優しいところとか。人の心をちゃんと考えているところとか。いつも声を掛けてくれるところとか」
青葉は指を折って数える。
「こんなにありますよ?」