散る頃に咲く花

青葉は少し怒ったように言う。

沖田は青葉をちらりと見ると、

「別に」

とだけ言い、そのまま沖田は稽古に戻ってしまった。

どうしたのかしら。

青葉は驚いた。

いつもなら冗談だよ。と、笑うのに。

私、何かしてしまったのかしら。

私が怒ったから沖田様も怒ったとか?

本当に分からない人。

青葉は心にもやもやを抱えたまま掃除を再開した。

そして思い返せば今日は手伝いが沖田と斎藤だった。
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