散る頃に咲く花
「これを運べばいいのだな」
「はい」
斎藤は、よく働いてくれた。
それと同じくらい沖田も働いてくれた。
しかし、青葉と口をきこうとしなかった。
本当に、どうしたのかしら。
時間が経つにつれ、だんだん心配になってくる。
私、気づかないうちにとんでもないことをしてしまったのでは。
そう思うと、頭が痛くなる気がした。
沖田といると、心地良い。
しかし、それと同時に胸が苦しくなる。
私も病気なのかしら。
そう思わずにはいられなかった。