散る頃に咲く花
「けどな、コイツを自分の命を捨てても守りたいって思ったら、それはきっと恋だ」
自分の命を捨てても守りたい。
僕が命を捨てても守りたいって思うのは、近藤さんだよ。
それは確実だ。
けど、君のことは、どう思ってるんだろうね。
それが僕には分からないから、困ってるんだ。
土方さんはある質問を僕にしてきた。
「もし城崎が不定浪士の襲われてたら思えはどうする?敵は二十人だ。対してお前は一人。さあどうする?」
そんなの決まってる。
「敵を全員倒してこの子のことを助けますよ」
「ならもう決まりじゃねぇか」
そこで土方さんはにやりという効果音が合う笑みを浮かべた。
「お前は城崎に惚れてるんだ」