散る頃に咲く花
同じ部屋の斎藤も、何度もお見舞いに来てくれた。
「飯を持ってきた。あんたには早く治ってもらわねば、俺達の作る飯を暫く食べなくてはならぬからな」
皆さんの作るご飯はどれだけ酷いのでしょう。
しかし、膳を見てみると、とてもきれいに出来ていた。
「とても、美味しそうに出来ていますよ?」
すると斎藤は頬を染めた。
「それは俺があんたのために作ったものだ」
「そ、そうなのですか?わざわざ申し訳ありません」
青葉は布団の上で小さく頭を下げた。