散る頃に咲く花
それから体調を整え、今に至るのだった。
その数日後、
「おいおい、土方さんどうしたんだよ。そんなに急いで」
土方がどたどたと足音をたて歩いていた。
「平助は何処にいる」
原田の問いにも答えず鋭く問い返す。
「さっきは、井戸の方にいたが……。平助が何かしたのか?」
いつものおふざけで怒られるだけの雰囲気ではないと分かったのだろう。
原田も神妙な顔をする。
「それは後だ。近藤さんの部屋に幹部を集めておけ」