散る頃に咲く花
御陵衛士の壊滅
「じゃあ今日から僕達は二人きりな訳だ」
この部屋から斎藤がいなくなって一日目の夜、沖田がそう言った。
「そうどすなぁ」
青葉もやけに広く感じる部屋を見渡した。
「そうどすなぁ。って、僕に襲われちゃうかも~、とか考えないの?」
「そ、そんなこと、考える訳がありまへん!か、考えたくもないどす!」
そんなことを言われると、急に意識してしまう。
沖田様と、毎日二人きり……。
って、私は何を考えているのかしら。
斎藤様がいなくなっただけじゃない。