散る頃に咲く花
「余っちゃいましたね」
翌日の朝餉の後、青葉と井上は困っていた。
「藤堂君も、斎藤君も、いなくなってしまったからね」
「永倉様も原田様も、あまりお代わりしませんでしたし」
二人で意見交換をしているような状況になってしまう。
本当に、どうしようかしら。
「平隊士にやりぁあいいんじゃねぇのか?」
その時土方が現れた。
青葉は、それは妙案だと思った。
「そうですね。私、誰かに聞いてきます」
そして稽古をしている隊士達の方にに向かった。
「吉村様?」
すると、道を見知った顔の男が歩いていた。