散る頃に咲く花
「さ、斎藤!?」
急きょ集められた幹部達は皆驚いていた。
何故なら御陵衛士として新選組を出て行った斎藤が、此処にいるからだ。
「本来、新選組と御陵衛士の関わりは禁止されているんだが、斎藤は特例だ」
「えっ!?」
土方の言葉に反応したのは永倉だった。
「そんな決まりがあったのか?」
「お前、話聞いてなかったのかよ」
土方が呆れたように言う。
「だから平助はあんな態度をとったのか?」
藤堂様は、新選組に未練を残さないためにあんな態度を……?
青葉はあの御陵衛士に行くことが当たり前というような顔をしていた藤堂を思い出した。