散る頃に咲く花

「まさか、平助を助けることが出来るとか!?」

永倉が期待の視線を原田に送る。

「それは分からぬ。取りあえず、行ってみよう」

斎藤の言葉に永倉と原田が頷いた。

「城崎、あんたも来るか?聞いてしまった以上、無視することも出来ん」

青葉が頷くのを見ると、斎藤は歩き出した。

斎藤様も、藤堂様を助けたいのでしょうね。

いつもよりも早足な斎藤を見て、青葉は心の中で呟いた。

「平助を、助けろ」

部屋に着いた青葉達に土方はそう告げた。

「本当か!?土方さん!」

土方の言葉に永倉が歓喜のこえを上げる。
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